陸の孤島ネパール 〜インド輸出規制から3週間〜
例年より空気が澄んでいるカトマンズ
カトマンズの自宅からも、ヒマラヤ山脈がはっきりと見える日が続いている。
よく見えるのは、晴天が続いているからだけない。
ここのところ交通量が激減していて、それに伴い大気汚染も軽減しているからだ。
カトマンズでガソリン等の燃料が買えなくなって3週間、原因は政治問題。
先月9月20日にネパール憲法が制定される前後から、インドがこの憲法の内容に抗議している。
憲法を改定するまでインドからの物流を止めると脅し、実際に止められている。
そんなわけで、ガソリン、軽油などが入らず物と人の動きが止まっている。
数少ないバスに無理して乗る姿も見られ、バスの屋根から学生が落ちる事故もおきている。
実質インドからの物流が止まると陸の孤島と化すネパール、今回の事態は深刻。
先週からは玉ねぎとジャガイモのみの輸入は再開されたが、調理用のプロパンガスは入らず。
内政干渉以外の何ものでもない今回のインドの対応に国際社会から抗議の声が上がっている。
果たしてインドはすんなりと聞きいれるのか。
実写版リアル、ジャイアンにやられっぱなしのネパールの今日この頃。